Webページを制作する際に、ホームページと同じくらい聞く機会が多いのがLP(ランディングページ)です。Googleの検索結果やSNSなどのリンクから最初にアクセスするLPは、自社の商品やサービスを紹介するという意味では、ホームページと共通しています。しかし、このふたつには違いがいくつかあり、混同していると訪問者に効果的なアピールができません。

そこで今回はホームページとLPの違いからそれぞれのメリット・デメリット、さらにスタートアップにおすすめのサービスについて紹介していきます。ホームページとLPの違いを理解しきれていない方、どちらを制作すべきかで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

ホームページとLPの代表的な違い3選

ホームページとLPの代表的な違いを表にわかりやすくまとめてみました。ここからはそれぞれの違いについて詳しく説明します。

ホームページ(HP) ランディングページ(LP)
ページ数 10ページ前後 1ページ
ターゲット 顧客、取引先、自社の社員をはじめとするすべての閲覧者 顧客
目的

企業自体や商品・サービスの周知
企業の信頼獲得
ニュース
採用情報
問い合わせ窓口の設定など

Web広告経由のコンバージョン数の最大化
制作費用 10~100万円 数万円~20万円
目標 多くの人に情報を提供する ユーザーに行動させる

性質・性能

ホームページには商品・サービスの情報だけでなく、企業理念や組織体制、採用情報など、企業全体の情報が網羅されている場合がほとんどです。

これがLPになると、1ページ内に特定の商品やサービスにのみ触れたサイトになるため、商品紹介はもちろん、口コミやキャンペーン情報といった、アピール力の高い情報が掲載される傾向にあります。LPを見ただけで購入へとつなげられるように、よくある質問(FAQ)や問い合わせフォームが置かれるのも珍しくありません。

目的・目標

ホームページの最大の制作目的は、ひとりでも多くのユーザーに企業の有益な情報を提供することにあります。そのため、ほとんどのホームページは商品・サービスの紹介だけでなく企業理念や組織体制、採用情報やIR情報といった企業の情報も掲載しています。

自社のホームページを制作することによって認知拡大や広告・宣伝、問い合わせ対応の簡略化、信頼の獲得など、さまざまな効果を期待できるでしょう。

一方のLPは、ユーザーに行動させることが最大の目的です。そのため、1ページに特定の商品やサービスの情報を凝縮し、口コミやFAQを使ってダイレクトにアピールする傾向があります。大きな宣伝効果を期待できますが、1ページに情報を集約させるため、制作には高度なテクニックが求められます。

ページ数・費用

LPは1ページだけで構成された縦長のデザインで、ホームページに比べるとかなりシンプルです。ただし、たった1ページで購入につなげられるように、「問い合わせ」や「申し込み」のバナーを目立つようにいくつも配置したり、複数枚の画像を使用したりするなど、さまざまな工夫が凝らされています。

対するホームページは「TOP」にはじまり、「代表挨拶」「商品紹介」「採用情報」「実績」「お問い合わせ」など、複数のページを設けるのが一般的です。オンラインストアのページを設けて購入を促進する企業も少なくありません。

このようにLPとホームページではページ数に明確な差があるため、制作費用が数十万円単位で変わってくることも珍しくありません。この辺りはホームページもLPも制作業者によって異なるため、きちんと見積もりを取ることをおすすめします。

LPのメリット・デメリット

LPの代表的なメリット・デメリットは、以下の通りです。それぞれの内容を詳しく説明します。

メリット デメリット
LP
  • 売上アップにつなげやすい
  • 必要な情報を見せたい順に見せられる
  • 情報を1Pに集約できる
  • 商品・サービスごとに制作が必要となり、高くつくことも
  • 離脱されやすい
  • SEO対策は弱め

メリット

予算があれば制限なくページを制作できるホームページに対して、LPは1ページで完結という特徴があります。そのため、紹介する商品・サービスが決まれば制作の方向性が見えてくるでしょう。ホームページはユーザーが回遊する順番が読めないものですが、LPは上から下にスクロールするしかないので、伝えたい情報から順番に載せていくことができます。

販促したい商品・サービスの紹介に徹しているため購入してもらいやすく、売上を期待できる点もメリットです。

デメリット

LPの最大のデメリットと言えるのが、基本的に1制作につき1商品・サービスの紹介しかできない点です。複数の商品・サービスを展開している企業が都度LPを作るとなると、かえってコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。

また、わずか1ページのLPに載せられる情報量は限られていて、うまく精査できなければユーザーにとって意味のないサイトになってしまいます。離脱されないような魅力的なデザインと、ニーズに合った情報を載せるようにしましょう。

また、テキスト量が少なく内部リンクのないLPは、SEOの効果をさほど期待できません。検索上位表示を狙うのであれば、ホームページの制作がおすすめです。

ホームページのメリット・デメリット

LP同様にホームページにもメリット・デメリットが存在します。代表的なものをまとめてみました。

  メリット デメリット
ホームページ
  • 伝えたい情報をすべて載せられる
  • 企業の認知向上や信頼獲得につながる
  • SEO対策で上位表示を狙える
  • 運用のノウハウが必要になる
  • コストがかかる

メリット

ホームページ制作の最大のメリットは、やはり情報量の豊かさにあります。企業理念から商品・サービス紹介、実績、利用の流れ、問い合わせなど、複数のページを作りこむことで、自社の情報を余すことなく伝えられます。自ら広告・宣伝活動をしなくても、ホームページが代わりに宣伝してくれる点は大きなメリットです。

きちんとしたホームページを作っておくことで、ユーザーからは「信頼できる企業」という目で見てもらえるかもしれません。
SEO対策を行えば、検索上位表示を狙いやすい点もメリットのひとつです。

デメリット

メリットが多いホームページですが、ページ数が多い分だけ制作コストが高くついてしまう点はデメリットと言えます。デザインにこだわったり、大手の制作会社に頼んだりすると、100万円近い費用が発生することも珍しくありません。

また、ホームページは制作して終わりではなく、運用を続けて上位表示を維持する必要があります。ただ情報を更新するだけでなく、その時々に合った運用をしなければならないため、知識のない人が運用するのはややハードルが高いと言えるでしょう。

初めてのサイト制作ならフルコンテンツのホームページがおすすめ

LPにはホームページにはない魅力があることも事実ですが、自社の認知拡大や商品・サービスの販促など、多様な目的でWebページを制作したいのであれば、ホームページのほうが効率的かつ効果的です。しかし、コスト面や運用への不安をお持ちの方も少なくないでしょう。

そのような方におすすめしたいのが、株式会社フルコンテンツのサブスクリプションプランです。弊社ではサブスク型でホームページの制作から運用までを請け負っており、月々数千円程度でホームページの制作・運用を実現できます。

デザインの自由度も高く、SEO対策をはじめとする運用実績も豊富です。これから立ち上げる事業の認知拡大を目指す方、自社の魅力を伝えたいとお考えのスタートアップ企業様はぜひ一度お問い合わせください。