ホームページを簡単に制作できるようになった今、企業だけではなく個人事業主がサイトを開設していることも珍しくありません。InstagramやFacebookなどで自分の事業をアピールする方もいますが、ホームページにはSNSにないメリットがいくつか存在することをご存じでしょうか。

今回はホームページを制作するメリットから注意点、また専門業者に外注する際のポイントまでを紹介します。ホームページの制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ホームページを保有している企業の割合は?

令和元年通信利用動向調査報告書(企業編)によると、全業種において自社のホームページを開設している企業の割合は89.7%。業種別にみると、情報通信業(98.9%)、建設業(98.4%)、金融・保険業(97.5%)の開設率が高い傾向にあります。

また、従業員規模が大きい企業ほど開設率が高く、300人以上の従業員を擁する企業の95%以上はホームページを開設していることもわかっています。

この結果から、SNSが普及した現在でもホームページを制作する企業が多数派であることがわかります。

ホームページの制作で期待できるメリット

多くの企業・事業主が開設しているホームページですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからはホームページを制作していることで期待できる、代表的な5つのメリットを紹介します。

集客・販売促進効果

ホームページの制作で得られる最大のメリットは、自社の商品やサービスを宣伝して集客につなげられるにあります。どんなに優れた製品であったとしても、消費者に認知してもらわなければ売上は伸びていきません。

それもホームページを制作し、そのページが上位表示されることによって、こちらから営業をかけずとも幅広い層に自社の商品を知ってもらえるようになります。ホームページ内にオンラインショップを設けたり、ECサイトのリンクを貼っておいたりするなど、導線を敷くことでさらに購入してもらいやすくなるでしょう。

ブランディング効果

商品やサービスを通じて自社の価値を認識してもらい、競合他社とは異なる独自の存在を確立する「ブランディング」。制作したホームページの中で「他社との違い」や「お客様から選ばれる理由」を明確に表現することによって、広告を打ち出さずともブランディングができるようになります。

しかし、ただホームページを制作するだけではブランディングにはなりません。ブランディング効果を感じるためには、自社の強みや優位性を理解したうえで、お客様にブランドイメージを正しく伝えられるようなホームページのデザインを考える必要があります。

広報効果

企業や店舗のホームページでは、事業内容に始まり、会社概要や従業員紹介、商品・サービスの紹介といった、さまざまな情報を掲載するのが一般的です。いわばホームページは企業の看板であり、情報を発信することで「確かに存在している企業・店舗」だと、見た人に安心感を与えることができます。

ホームページ上でブログやプレスリリース、IR情報など、最新の情報を定期的に発信していくことが広報活動になるでしょう。

求人募集

人手不足が叫ばれる昨今、求人募集をかけている方も多いのではないでしょうか。応募への導線づくりとして活用できる点も、ホームページ制作のメリットのひとつです。従業員インタビューや社員紹介など、求人サイトに掲載するよりも掲載情報の自由度が高いため、自社の魅力を余すことなくアピールできます。さらに求人広告やサイトに掲載するよりも安価で、経費削減にも効果的です。

また、ホームページを制作しておくことで、求職者からは「ホームページが存在する、しっかりした企業」というイメージを持ってもらいやすくなります。企業への信頼性が高まり、応募数が増加するかもしれません。

情報共有

ホームページは社外の人のみに向けて制作するものではありません。企業理念や経営理念、新商品や従業員情報を掲載しておくことで、自社の従業員に社内情報を共有することができます。ホームページを通じて情報を共有しておくことで社内教育がスムーズに進み、最新情報もすぐに周知できるでしょう。

ホームページ制作時の注意点

ホームページ制作にはさまざまなメリットがありますが、決してデメリットがないわけではありません。ここからはホームページを制作するときに頭に入れておきたいポイントを3つ紹介します。制作を開始する前にぜひご確認ください。

コストがかかる

リーズナブルに運用できるホームページ制作ソフトも存在しますが、効果的な運用をするために専門業者に制作を依頼している企業が一般的です。しかし、その際には必ず制作・運用コストが発生します。

制作費用はページ数や制作会社によって異なりますが、安価でも10万円、大規模なものになると100万円以上のコストが発生します。また、運用していく際に必要となるサーバー料は年額1~5万円程度、ドメイン料は年額数千円~1万円程度が相場です。

運用・更新の手間がかかる

ホームページ制作の効果を感じるためには、継続的な運用・更新が必須です。ホームページの情報が古くならないように情報を更新したり、セキュリティ対策をしたりする必要があります。

さらに多くの人の目に触れてもらい、ホームページの効果を発揮するためには、長期的な視点でアクセス数を伸ばす努力をしなければなりません。「制作したらそれで終わり」とはならないところが、ホームページ運用の難しいポイントです。

専門的な知識が必要になる

ホームページ制作後、その効果を発揮するためには戦略的な運用が欠かせません。例えば、検索上位に表示されるSEO対策には専門的な知識が求められます。

集客や販売促進効果を感じられるように、多くの企業や事業者が専門業者にホームページの制作を依頼しているのは、このためです。

ホームページ制作を外部業者に依頼するときのポイント

ホームページの制作には、専門業者の力が必要であることがわかりました。しかし、ホームページ制作会社が数多く存在するなかで、自社にマッチする業者はどのように選べばよいのでしょうか。3つのポイントを紹介します。

依頼内容を明確にする

まずはホームページを制作する目的を明確化しましょう。企業のことをよく知ってもらいたいのか、商品情報を伝えたいのか、人材獲得が目的なのかによって、ホームページの種類は変わってきます。

また、ターゲットの設定も重要です。誰に向けて発信するホームページなのかを決めることで、適したデザインや掲載すべき情報が見えてきます。

依頼内容を明確化し、ターゲットを設定することで、理想的なホームページを制作してくれる、実績豊富な制作会社が見つかりやすくなるでしょう。

予算と相場価格を把握する

ホームページ制作会社への依頼経験がなく、相場がわからないという方も少なくありません。ホームページ制作を依頼する際に発生する主な費用は以下の通りです。

進行管理費 Webディレクターの管理コスト
サイト設計費 ホームページ全体を設計する費用
ページ制作費 デザインやライティング、コーディングなどの制作費用
CMS実装費 WordPressなどの管理ツールの導入費用
撮影費 ホームページに掲載する写真や動画の撮影費用(カメラマン・モデル・スタジオレンタルなど)

ホームページの制作費用の相場は10万円~100万円以上と幅広く、制作会社の規模やページ数によっても大きく異なります。そのため、綿密な打ち合わせをして詳細な見積書を提示してもらうようにしましょう。

複数の業者から見積もりを取る

実際のところ、見積もり項目はホームページ制作会社によってさまざまです。そのため、複数の業者から見積もりを取るようにして、制作に含まれる内容を比較しましょう。

また、複数の業者から見積もりを取ることによって、相場やデザインの傾向などを知ることができます。2~3社から見積もりを取り、最も自社の費用感やイメージに近い会社を選ぶことをおすすめします。

まとめ

ホームページを制作するメリットは数多く、これから新しく事業を始める方や、事業を軌道に乗せていきたいと考える方は、ひとつ制作しておいても決して損ではありません。しかし、ホームページ制作時にはコストが発生することも事実であり、どの程度の金額をかけるべきかで悩む人も少なくないでしょう。

そのような方におすすめしたいのが、株式会社フルコンテンツのホームページ制作サービスです。名古屋を中心に中小企業・個人事業主向けのホームページ制作を行っている弊社であれば、ホームページに必要なものだけを取り入れて、コストを限りなく抑えることができます。

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